歌舞伎座二部を観劇。今年初めて海老蔵が歌舞伎座に登場するとあって、ほぼ満席状態。巷間色々云われている海老蔵だが、その集客力はやはり梨園の内に並ぶ者がない。今回は團菊祭とあって、同じ部で歌舞伎十八番と新古演劇十種が激突すると云う狂言立て。松竹も中々やるものである。これでお客が入らない訳がない。客席の熱気に応えるかの様な、熱い舞台だった。 幕開きは歌舞伎十八番『暫』。配役は海老蔵の権五郎、又五郎の震斎、孝太郎の照葉、男女蔵の成田五郎、右團次の太郎、九團次の左衛門、吉之丞の八郎、市蔵の埴生五郎、齊入の常盤木、家橘の蔵人、児太郎の桂の前、友右衛門の茶後見、錦之助の次郎、左團次の武衡。梨園総出で市川宗家…