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正史三国志

(読書)
せいしさんごくし

陳寿が著した歴史書「三国志」を指す。
「三国志」は魏書三十巻・蜀書十五巻・呉書二十巻の六十五巻をまとめたもので、魏を正統王朝とし、信憑性の薄い記事を排除した非常に簡素な内容となっており、信憑性が高いといわれている。個人の撰ではあるが後に正史の一つとして認定された。しかし良書ではあるが簡略に過ぎるということで後に裴松之によって注釈が付けられている。
日本では「三国志」というと「三国志演義」のことを指す場合が多いので、「正史」または「正史三国志」と区別して呼ばれることがある。
なお、たいてい文脈から判断がつくが、単に「正史」とだけ呼ぶ場合は、本来の意味では史記や漢書などの三国志以外の正史も含まれることには注意したい。
邪馬台国について書かれていることで知られる「魏志倭人伝」は三国志魏書(通称「魏志」)東夷伝に収められている倭人の条の通称である。


現在、筑摩書房ちくま学芸文庫より、今鷹真・井波律子・小南一郎訳「正史三国志」全8巻が刊行されている。

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