天声人語でまたローマ字問題について語っている。 このひとの特徴は隠れヘボン式論者だということだ。 その特徴は最初に引用している大西雅雄というひとの人選にも表れている。 このひとは、標準式ローマ字(ヘボン式)を広めていたひとで、当時の文脈からすれば、どちらかというと国内では抑え込まれていたヘボン式こそが”国際的”ということとして読まなければならないだろう。日本音声学会の理事長ということだが、戦後の音声学は英語教育の分野で発達したと聞く。そうすると、むしろ米国寄りの立場をとるのは当然といえよう。しかし、不思議なのは、71年前も今と同じく例えば"machida"と書けば”マシダ”になってしまったので…