正藍染は日本最古の染色技術。
麻種をまいて麻糸を紡ぎ、藍種をまいて藍を育て、葉を摘んで藍玉を作り、乾燥貯蔵して染水を作るための藍だて(木灰以外を使用せず自然の温度で発酵)し、適期に麻布を染める。これらの一貫作業を全て1人の手で行う。
東北の山奥である栗原地方において、この技法を受け継ぎ守り伝えていたことにより、千葉あやのさんが1955年に重要無形文化財保持者に指定された。その後も千葉家の子孫が代々継承している。
染めた布を仕上げるときに、余分な染料を落とすために水洗いをします。藍染めの場合は下染めのアクで濁っていた色が落ちて「垢抜ける」といわれます。 数年前の、染色ド初心者の時はそんなことを考える余裕もありませんでしたが、ちょっとだけ上手くなると、水洗いの時に染め色がきれいに見えることに気づきました。色相によってはびっくりするほど濃くて鮮やかになります。水の中で光が乱反射して色が強く見えるということでしょうか。乾いてる時とは印象がだいぶ変わります。 空気の中で、乾いた布はひらひらと動きます。水洗いしている時の布は水を吸って重みが増えるので動き方もユラユラとしています。 濡れてまた再び乾く。布という素材…
<番組紹介> 江戸時代より城下町として栄えた香川県高松市。 風土と歴史が育んだ木製品を紹介する。 和三盆を作る道具の菓子木型。 木に精密な彫りを施して、 立体感、そして使いやすさを追求している。 松ヤニを多く含む「肥松」と呼ばれる黒松を使い、 木の温もりが伝わるボウル。 塗料を使わず、木目の美しさが際立っている。 欄間彫刻の端材を利用し出来たボールペン。 曲線を描くフォルムが印象的だ。 木製品の魅力と職人の技に野村佑香さんが迫る。 <初回放送日:令和2(2020)年3月10日> <番組紹介> 1.菓子木型(「木型工房 市原」伝統工芸士・市原吉博さん) 2.肥松(「クラフト・アリオカ」有岡成員さ…
🍃源俊頼朝臣(74番)千載集 恋・707 うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを 〜つれないあの人が、 私を想ってくれるようにと 初瀬の観音様にお祈りをしたのに。 初瀬の山おろしよ、お前のように、 「より激しく冷淡になれ」 とは祈らなかったのに。 💠 源俊頼 💠 みなもとのとしより (1055~1129) 71番 源経信(つねのぶ)の3男。 和歌の才能を認められ、 白河天皇の命で「金葉集」の撰者となりました。 和歌は非常に技巧的でしかも情感があり、 藤原定家が絶賛しています。 源俊頼殿は、なかなかおちゃめな方でございます🌟 法性寺殿関白藤原忠道の邸宅で歌会での折のこと…
「たかがジーパンや、洗え」で有名な林さんの書いた一冊。 改良こそ日本人の真髄。 ジーパンでも、これぞ日本のものづくり!と感じる。紡績、染色、織りに至るまで、日本には職人的な技術を持った人がいる。アメリカでリーバイ社が生み出したジーパンは、日本人によって更に改良された。これって、自動車やカメラ、時計など精密機械もそうだし、日本人の得意分野なんだな。 日本人の中にある、欧米的なものへの”憧れ”もあるんだろう。グローバル化は、食も服装も均一化していく。けど、日本人らしいニュアンスがそこにはある。 ・林さんのブランドであるリゾルトのジーパンは4つの型しかない。履き潰した後にまた同じのを買えるように、と…
郡上八幡を流れる吉田川。 岸には雪が残ります。 昨年より雪が少ないそうです。 吉田川と小駄良川が合流する付近で2月5日(日)に「郡上本染鯉のぼり寒ざらし」が行われました。 郡上八幡の冬の風物詩。 1月20日の大寒の日に続いて今年2回目の公開。 川の両岸には多くのギャラリー。 郡上本染は江戸時代から400年以上続く伝統の正藍染。 寒ざらしを行う渡辺染物店の創業は1580年(天正8年) 本能寺の変が起きる2年前。 「信長公記」を読んだら、安土城の土木工事が完了し、安土山で相撲大会が開催されてました。 レジェンド&バタフライで描かれている時代から続く染物店。 惚れ惚れする美しさの鯉のぼり。 色がつい…