自民党の裏金問題が「政治とカネ」論議に火をつけ、予算委員会では政倫審・連座制・政策活動費などなど国会議員周りのQ&Aがほとんどの時間を占めている。どれも自民党としては呑みづらいことで、岸田総理らの回答は歯切れが悪い。「こんなことは早く政倫審に任せて予算審議をしたいのだ」という野党の意見は、ごく真っ当だ。 予算審議で重要なのは「子育て増税問題」。少子化対策で3.6兆円が必要とされ、 1)既定予算の活用 1.5兆円 2)子供・子育て支援金制度導入 1.0兆円 3)歳出改革 1.1兆円 で賄うという政府案(*1)。今、2)の支援金制度について、議論が沸騰している。政府はこれを増税ではなく、社会保険料…