1、作品の概要 『死にたくなったら電話して』は、李龍徳(イ・ヨンドク)のデビュー作の長編小説。 『文藝』2014年冬号に掲載されて、2014年11月に単行本化された。 第51回文藝賞を受賞。 単行本で256ページ。 大学受験を2度失敗している徳山は、圧倒的な美貌を持ったキャバ嬢の初美と出会い付き合うようになるが、やがて2人は破滅へと突き進んでいく。 2、あらすじ 居酒屋のバイトをしながら大学受験勉強中の3浪生の徳山。 彼は容姿に恵まれ裕福な家で育ちながら、エリート志向が強い家族の中で馴染めず、出来損ないのレッテルを貼られて劣等感を抱えながら生きていた。 徳山はバイトの先輩と行ったキャバクラで、…