数年間隔で、映画を観たいという気持ちが心に湧く。 比較的時間が自由になる暮らしをしていることもあって、そうなると映画を集中的に見る期間がしばらく続くことになるが、今般またその状況に陥ることとなった。 その契機は、ネット上でふと目にした「死ぬまでに観たい映画1001本」という一冊の本である。 編者としてスティーブン・ジェイ・シュナイダーの名が冠された同書は、タイトル通り1902年のG.メリエス「月世界旅行」から現代に至る、古今東西の映画の中から1001本を選び、この改訂新版においては世界9ヵ国76人の評論家から寄稿された各作品に関する紹介文が収録されている。 初版は2004年に出版され、その後何…