『生きかた上手』 日野原重明著 (ハルメク, 2016) 日本の医師といえば、日野原重明先生。105歳まで現役医師だった先生。1911年山口県で生まれ、病弱で赤面症だったが努力家で、現役で京都帝国大学医学部合格。在学中結核に罹患し休学。循環器内科医となり、聖路加病院で働く。 1945年に志願して大日本帝国海軍軍医少尉に任官するが、急性腎臓炎のため入院となり除隊。1951年エモリー大学医学部内科に1年間留学……、105歳までご存命であったので、延々と履歴は続くのだが、日野原先生の人生には、山あり谷ありというよりも、劇的な、運命としか言えない出来事が数々起こる。音楽好きの先生は、心音の研究で、戦前…