子供の頃とても怖い夢を見た。 自分より何十倍も大きな大仏様が目の前にいた。 大きくて、色は薄いグレー、とても怖い顔。 私はその大仏様の前に正座をしているのだが、大仏様が私に向かって一言。 お前は小学6年生の時に死ぬ そう言い放ったのだ。 忘れもしない小学4年生の暑い夏だった。 起きた私は汗びっしょりで動悸が止まらずそして呆然とした。 当時の私は自分が死んでも誰も悲しまない。そう思うほどに人生に絶望していた。 そんな夢を見たものだから、小学校高学年の約2年ほどは「人は死んだらどうなるか」ということを常に考えていた。今よりよっぽど高尚なことを考えている小学生だった。 死んだら今の生活は終わる。生ま…