殉教した者。自らの信仰のために命を失ったとみなされる者。
イスラムの敵やイスラムの土地への侵略者に対するジハード(聖戦)に参加し、命を落とした者を殉教者(シャヒード)と呼ぶ。イスラムでは殉教者は自ら天国に行き、さらに70人を神に対して推薦できるとされる。パレスチナでは自爆作戦や決死隊攻撃を「殉教作戦」と呼ぶ。
キリスト教のなかでも殉教(martyrdom)をすぐれた徳行としたのはカトリック教会であり、とくにキリスト教徒迫害の時代に信仰を守るために死を選んだ者を殉教者(martyr)としてたたえた。