はじめに:『N』も驚く「言語崩壊」 道尾秀介さんの『N』や『葉桜の季節に君を想うということ』のような**「小説の構造自体がトリックになっている本」**に衝撃を受けた方へ。 今回は、それらの衝撃をさらに超越した、発言**「読書の常識」を破壊するSF小説を紹介します。それが、筒井康隆さんの実験的な傑作『残像に口紅を』**です。 これは、全くの物語ではありません。読者自身が日本語の崩壊を体験する、唯一無二のフィクションなのです。 🤯 小説から「あ」の文字が消えていく この物語は、ごく普通の小説として始まります。ところが、やがて、主人公の周りから、特定の**「一音(一文字)」**が失われます。 最初は…