遠く萩と周防に旧友3人を訪ねる旅に、武蔵野のY君と美濃のU君が同行してくれたのだが、二人とも “学び直し” に関わっている。 Y君は東京都の農業技術職を65歳で退職した後、受験勉強に精出して1年後に大学生になった。3年生の今年から卒論にとりかかっている。研究課題は「中国残留孤児」。この課題に取り組むきっかけは、母校鯉淵学園の歴史にあった。 鯉淵学園の立地は、敗戦時まで満蒙開拓青少年義勇軍訓練所(内原訓練所、1938-1945)の「幹部訓練所(農業指導員養成)」であった。満蒙開拓青少年義勇軍は傀儡国家 “満洲国” への国策による植民政策の一環で、全国から集められた数え歳16歳から19歳の青少年8…