難しい裁判で科学的な証拠を見せられ、素人の裁判員は戸惑ってしまう・・・。指紋鑑定くらいなら見た目で分かるが、DNAだとどうかな?ましてやサイバー犯罪でのデジタルフォレンジック(証跡)を示されても困るのではないか?そんな思いをしたのは、今月やたら冤罪や難しい裁判の報道が多かったから。 「袴田事件」は57年を経て無罪が確定した。袴田さんは最も長く留置された死刑囚として、海外メディアでも報じられている。また「和歌山毒カレー事件」で死刑が確定している林死刑囚については、冤罪だとする映画<マミー>が上映されている(*1)。この裁判も直接証拠はなく、他の誰にもできなかったことを検察側は状況証拠の積み重ねで…