安芸国の有力国人・毛利弘元が厳島神社に奉納した太刀。備前長船の刀工・国真の作。刀長106.6センチメートル。文献では野太刀と称される大太刀に該当する。 毛利弘元の寄進 宝蔵のリスト 参考文献 毛利弘元の寄進 その作期は、鎌倉末期から南北朝期と推定されている。「備州長船住■真」の銘があり、一字朽ちていて判読できないが、『厳島図絵』では「国真」と読まれている。このことから、備前長船の刀工・国真の作であることが分かる。 毛利弘元により「稲光太刀」が厳島社に奉納されたことは、戦国期の厳島社家・野坂房顕の『覚書』にみえる。奉納の時期については、明応年中(15世紀末)に起こった伊予今治の「マトバ」という海…