保険契約の契約者は,どのようにして決まるのでしょうか。 一般的に,保険契約の契約者が保険料を支払うため,あまり問題にはなりません。 保険法でも,生命保険契約における保険料支払義務の主体は,保険契約者であると定められています(2条3号)。 しかし,保険契約の契約者と保険料の支払をしている者に食い違いがあり,かつ保険解約返戻金を誰が受け取るのかが問題になっている場合には,保険契約者が誰なのか確定しなければなりません。 具体的には,離婚の際の財産分与の財産としてカウントできるのか,相続の際の相続財産の一部としてカウントできるのか,という場合に問題が顕在化します。 この点,銀行定期預金に関しては,預入…