正午を回った。時分時に失礼かとは思ったが、散髪屋へと向う。 中天は青空に白雲で、今日も猛暑だ。フラワー公園に人影がない。日曜である。夏休みに入った児童の相手を、お父さんが務める姿があってもおかしくはない。が、この暑さのなかで真昼に公園遊びなど健康被害のもとであると、子育て世帯には周知されてあるのだろう。 中央に立って仰ぐと、北東から北方にかけて、不吉な色合いの雲が広がっている。後刻、稲妻をともなう短時間豪雨が通りかかっても不思議ではない。ビニール傘をとりにいったん帰宅しようか。よく観ると、低層の薄雲はかなりの速度で東から西へと移動している。高層の雲は、もくもくとその場で消長するのみで、急速な方…