わたしの普段着 (新潮文庫) 作者:昭, 吉村 新潮社 Amazon 今回の課題図書はこちら。 読書会で吉村昭(以降敬称は略して記載させていただきます)の作品は、高熱隧道以来2回目かな。 www.almater.jp なかなか生々しい描写で迫力があったのですが、実際にあった黒部ダムの工事の模様がベースになっていて、小説でありながらかなり史実に近い内容でした。 吉村昭は、取材と調査を重ねて実際にあったできごとを題材にする作品が多いのが特徴です。 本作品は、小説ではなく、吉村昭自身の体験や作品つくりの気構えなどをつづったエッセイ集という異色の作品です。 わずか文庫本で313ページの中に58のエッセ…