「水を抱く女」2021年4月4日(日)新宿武蔵野館にて。午後12時30分より鑑賞(スクリーン2/C-5) ~現代を生きる「水の精」の愛と孤独と破滅 人魚姫の伝説やギリシア神話のセイレーンの例を持ち出すまでもなく、海や水には不思議な伝説がついて回る。ドイツにも「ウンディーネ」という水の精霊の伝説があるらしい。そのウンディーネを現代の大都市ベルリンに登場させた寓話が「水を抱く女」である。 出だしは下世話な恋愛話風に始まる。カフェテラスでウンディーネ(パウラ・ベーア)という女性が恋人ヨハネス(ヤコブ・マッチェンツ)から別れを切り出される。どうやら別の女性に心変わりしたらしい。そこで、ウンディーネは言…