自然流産や人工流産(人工妊娠中絶)、死産した胎児の事。
仏教的には、水子の名は流産した胎児に対する仏教の戒名である「水子(スイジ)」に由来していると言われている。実際に古い過去帳に記録されている水子戒名は、ほとんどが出生後の幼児に付けられたものであるようだ。
他にも「親が見ることの出来なかった子供」から転じた「見ず子」という意味も含まれていると言われており、これが由来であるとする説法も多い。
しかし民俗学の研究によると、元来「水子(ミズコ)」は出生後に死んだ幼児も含んだ呼び名であるとされており、死胎児という意味のみで使う例は少ない。これは幼児死亡率が高い時代に、幼児と胎児を一括して同一範疇に含めていたためであると考えられている。