水島(1953年、倉敷市に編入)の地域は、かつて海だった。岡山県内を貫流して瀬戸内海に注ぐ高梁川。その河口部の沖合に広がる浅い海だった。この海は江戸時代から次第に干拓が進められ、ついには広い平野となった。低湿な土壌を活かして蓮根やゴボウを特産とする農村地帯は、かつての海が水島灘と呼ばれたのを引き継いで、水島と呼ばれるようになった。 倉敷市水島支所 明治以降も干拓や埋立が進み、平野は南へと順次拡大。やがて、かつての沖合の幾つかの小島が、周囲が陸地化して平野の中の小山となった。太平洋戦争前の1941年には、後の工業地帯化の端緒と言える、三菱重工業の航空機工場が南端の埋立地に開設され、戦争中には米軍…