水無月あおい「まず香り……焼きたての生地から、バターの甘い余韻がふわりと立ちのぼってる。いちごの酸味とクリームのまろやかさが、もう口に入る前から幸せを完成させてるね」 中津かな「誰!? いつもの『クレープは巻かれたケーキ寿司だよ!』とか言うあおいはどこ行ったの!?」 水無月あおい「ひと口目で生地の薄さがほどける……。外はしっとり、内側はクリームの冷たさを抱いて、いちごの瑞々しい酸味が甘さを上品に整えてくれる。これは、午後に咲いた小さな花束みたい」 中津かな「やめて! あおいがクレープ食べてるだけなのに、店内に謎の高級フレンチ感が出てる!」 水無月あおい「噛むほどに、生地の香ばしさが静かに広がっ…