航空宇宙産業は,筆者の時代には夢の産業だった。空への憧れはレオナルド・ダ・ビンチの時代からあるわけで,人間の本性なのだと思う。琵琶湖で毎年行われている鳥人間コンテストも,チャレンジングでワクワクする。当初はスタート直後にヤグラから真っ逆さまに落ちる機体が多かったが,そのうち琵琶湖の対岸まで到達するチームも出てきた。 大学のチームも多い。在学中にモノづくりに熱中し,1つのことに集中するという経験は,社会に出ても必ず生かされると思うので否定はしないが,ロボコンなどのコンテストも含めてやや行き過ぎの感がある。日本にその受け皿がなくなりつつあるからである。 現在進行中のNHK朝ドラ「舞い上がれ」でも,…