遠足の目的地は、尾張旭市文化会館だった。瀬戸の代表的な版画家水野ア一氏が尾張旭市から依頼を受けて『名鉄瀬戸線と版画の歩み』展を開催している。なんと言ってもア一氏はおらが町の芸術家だ。 彼は、若い頃は瀬戸で働いたが、すぐ名古屋の広告代理店で38年間勤めたた。その間名鉄瀬戸線で三郷駅と大津橋駅間を行き来していた。暇な時には終点堀川駅方面も見てきたのだろう。行き帰りに見た風景をずっとメモしていた。 退職後、瀬戸電のすべての駅や車輌を版画にまとめてきた。今回、遠足で行ったお年寄りの口から『あっ、そうだった。』『手で開け閉めしたんだよね。』『木製だったかなあ。』など昔に戻って懐かしんでいた。 ジャンボタ…