増加し続ける汚染水 事故発生から13年が経っても一向に廃炉作業が進まない福島第一原発の現状を報告。 廃炉作業を阻む障害の大きなものの1つが汚染水の問題である。既に敷地は1000基以上のタンクが立ち並んでおり、これを解消するために処理水の海洋放出3万トン(タンク30基分)を行ったが、今でも1日90トンの汚染水が生まれているので、結局は減らせるタンク数は10基に過ぎないという。 敷地内に立ち並ぶ汚染水タンク(2019年) 汚染水の増加を防ぐためには地下水の浸入を防ぐ必要がある。福島原発は丘を削って作られたために、建屋のすぐ下を地下水が通っているのだという。事故直後に1日500トンだった地下水を減ら…