交換者同士の直接的なやり取りなしに成立する交易形態。交易相手が特定の場所にあらかじめ置いていった品物がほしい場合、自ら持参した等価の品物と引き換えに持ち去る。その際に互いに物理的な具体的な接触、やり取りがないことが特徴的である。無言交易ともいう。人類学の分野で研究されており、共同体間の交易の形態としては、古くから存在する。
沈黙交易―異文化接触の原初的メカニズム序説
三つの話が頭に浮かんでくる。 「沈黙交易」の話、吉田兼好の「ものくるる人」、 オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」、 ものを送ることに関する三つの物語、という話。(写真:フォトAC) 【沈黙交易の話】 古代において、ふたつの民族あるいは部族、あるいは村が、まったく言葉を交わすことのないまま物品を交換する、その方法を「沈黙交易」または「無言交易」といって世界中に例があるようです。 具体的には、 一方が、ある決められた場所に物品を置き、一定の合図(角笛や法螺といった楽器による音声など)を送ってから姿を隠すと、合図を受けたもう一方の集団はその場所へ行って置かれた物品を受け取り、等価と思われる質と量の物を…
1968年の世界的な意義は、何ごとかをもはや後戻りのできないかたちで変容せしめる予兆をあたりに漂わせたことにあり、それ以上でもそれ以下でもない。(蓮實重彦「映画をめぐる言説の「戦後化」をめぐって」『かみのたねをまく フィルムアート社50周年記念冊子』フィルムアート社) ネットプリント詩政紙「沈黙交易」2022年11月13日号はローソン・ファミマ・ポプラ各店舗の複合機にて11月21日(月)5時まで「PRTQGQJCCT」で印刷できる、A4一枚白黒20円。 11月13日(日)西鹿島トレインフェスタ、車両工場で洗車機体験と運転士体験ができる。たまたま並んだ列が運転士体験だったのでそちらへ行った。 運…
以前noteの「あなたがSNSやテレワークでバカになるワケ」という記事で、人間の意思決定にはエネルギーが必要で、細かい無意識的な決定を要求されるデジタルは疲れやすいという趣旨のことを書いた。あれは認知科学的な側面から考察したものだったが、私はYouTubeを投資日記という名称でやっているし経済学部卒業なので、もう少し経済寄りの観点からこの問題について考察しておきたいと思う。というわけで今回は「SNS疲れの結果、オンラインコミュニケーションは沈黙交易と化していく」という仮説についてである。 沈黙交易(Silent Trade)とは何か。それは直接的な接触を避けながら物々交換を行うための方法である…
今日はアイヌの「コロポックル」というお話でーす♪ それでは始まり始まり~ 昔むかし、北海道にはアイヌの民族が生活し狩りや漁をして生活しておったそうな そんなアイヌに人々の中で「コロポックル」という妖精の存在が噂になっていたんじゃ。 コロポックルとはアイヌ語で「ココロニ(蕗ーフキー)」と「ポック(下)」と「ウンクル(人)」の3つの言葉が合わさって「コロポックル(蕗の下に住む人)」と呼ばれるようになったと言われとった。 コロポックルはとても穏やかな気立ての良い性格でアイヌの人々にも友好的だったもんでアイヌの人たちに魚や肉などを分け与えたり、物々交換をしたりととても良好な関係を築きあげていたそうな。…
ものを贈ることで何かを得ることができる、 それは野生として最弱の人類が、最初に手に入れた知恵だ。 以来、高度化しきた贈答文化も、今や終焉の時を迎えようとしている。 それでいいのか?という話。(写真:フォトAC) 【何かを手に入れるためには、別の何かを渡さなくてはいけない】 息子のアキュラがまだ1歳になる前の話です。 当時は産育休が上限1年の時代でしたから、「切りの良いところで新学期から復帰」という調整が難しく、妻は5月まで育休を取っていいところを2カ月近く早く切り上げて、4月1日から復帰することにしました。ところが産後1年目の乳幼児というのはちょうど母親からもらった免疫が切れ、自分で獲得した免…
日本人の先祖は「コロポックル」だった? 無言で交易を行った小柄な民族 news.yahoo.co.jp ■粛慎(みしはせ)の人々の「沈黙交易」とは? 新型コロナ蔓延後、唾液の拡散を防ぐためにマスクをすることは、最早当たり前。そればかりか、商店や飲食店では一切掛け声もなく、無言のまま注文や支払いが完了することまで、至極当然とみなされるようになったようである。無言のままの商行為が成り立つとなれば、まさしく、「無言交易」あるいは「沈黙交易」とでも言い表せる、新たな文化到来かと言いたくなりそうである。 ところがこの「沈黙交易」なる商行為、実は今に始まったものではなかった。北海道以北では、千数百年前ある…
『琉球怪談』 現代実話集 闇と癒しの百物語 小原猛 ボーダーインク 2011/2 <キジムナー> ・たとえば沖縄でもっとポピュラーな妖怪であるキジムナーは、戦後という垣根を越えると、急激に目撃例が減少している。取材していく中でも「戦前はキジムナーがいっぱいいたのにねえ」「戦後すぐはいたけど、もういないさ」という、オジイ、オバアの声を聞いた。 もしかしたら戦争でのウチナーンチュの意識が変わり、キジムナーの存在を受け入れなくなってしまったのかもしれない。沖縄戦、という次元を超えた壁が、怪の世界にも立ちはだかっていることを、身を持って実感した。 <戦後の駄菓子 キジムナーのはなし1> ・Nさんはとあ…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 2021年4月26日 現代ビジネス「日本人の先祖は「コロポックル」だった? 無言で交易を行った小柄な民族 藤井勝彦 ■粛慎(みしはせ)の人々の「沈黙交易」とは? コロポックルの住処だった?!古墳時代後期の横穴墓群の遺跡・吉見百穴(埼玉県比企郡吉見町) 藤井勝彦提供 新型コロナ蔓延後、唾液の拡散を防ぐためにマスクをすることは、最早当たり前。そればかりか、商店や飲食店では一切掛け声もなく、無言のまま注文や支払いが完了することまで、至極当然とみなされるようになったようである。無言のままの…