『神隠しと日本人』 小松和彦 角川ソフィア文庫 2002/7/24 <神隠し> ・ある日、突然、人が日常世界から消え失せてしまう「神隠し」とは、何なのか。「神隠し」にあった人はどこへ行き、何を体験していたのか。どのような神霊が人を異界へいざなうのか。 <不思議な出来事> ・かつての日本人は、自分たちが住む世界の「向こう側」に「異界」と呼ぶことができるもう一つの世界を信じており、そこから自分たちの世界に忍び込んできた「もの」(広い意味での神)に、ふと取り隠されて、異界に連れ去られてしまうことがあると信じていた。「もの」に取り隠されたのだ、としか言いようのないような不思議な失踪事件。それに対して人…