―その1773― ●歌は、「道の辺の茨のうれに延ほ豆のからまる君をはかれか行かむ」である。 坂出市沙弥島 万葉樹木園(47)万葉集(丈部鳥) ●歌碑は、坂出市沙弥島 万葉樹木園(47)にある。 ●歌をみていこう。 ◆美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加由加牟 (丈部鳥 巻二十 四三五二) ≪書き下し≫道の辺(へ)の茨(うまら)のうれに延(は)ほ豆(まめ)のからまる君をはかれか行かむ (訳)道端の茨(いばら)の枝先まで延(は)う豆蔓(まめつる)のように、からまりつく君、そんな君を残して別れて行かねばならないのか。(伊藤 博 著 「万葉集 四」 角川ソフィア文庫より) …