●歌は、「玉藻よし讃岐の国は国からか見れど飽かぬ神からかここだ貴き・・・(二二〇歌)」、 「妻もあらば摘みて食げまし沙弥の山野の上のうはぎ過ぎにけらずや(二二一歌)」、 「沖つ波来寄る荒磯を敷栲の枕とまきて寝せる君かも(二二二歌)」である。 坂出市沙弥島 ナカンダ浜万葉歌碑(柿本人麻呂) ●歌碑は、坂出市沙弥島 ナカンダ浜にある。 ●歌をみていこう。 この歌は、題詞、「讃岐狭岑嶋視石中死人柿本朝臣人麿作歌一首并短歌」<讃岐(さぬき)の狭岑(さみねの)島にして、石中(せきちゅう)の死人(しにん)を見て、柿本朝臣人麻呂が作る歌一首并(あは)せて短歌>の長歌(二二〇歌)と反歌二首(二二一、二二二歌)…