1947年、東京に生まれる。ノンフィクションライター。デビュー作は自衛隊に勤めるひとびとを取材した「防人のブルース」。従来の講談的な文体を排したドライな文体が、おもに若い読者の支持を集める。とりわけユーラシア大陸を放浪した旅行記『深夜特急』は、いまでも多くのバックパッカーに影響を与え続けている。さまざまなジャンルの作品を手掛けているが、寄せ集め的なコラム集を除けば、スポーツ関係の著作が目立つ。さらに最近では、小説的な手法を取り入れようとしている。
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図書館活用。玉袋筋太郎の紹介やイナダシュンスケの言及で興味を持って。 猥雑でカラフルで生々しく、そこはかとなく哀しくて、とても良い。 「おわりに」「三十年後」の雰囲気の変わり方に面食らったものの、あとがきを読んで納得。 山本周五郎が浦安に住んだのは1928~1929年(26歳頃)。精神的にも経済的にも苦しい時期(「山本周五郎の浦安での生活は惨憺たるものであったらしい」)。「青べか物語」が発表されたのが1960~1961年(58歳頃)。 功成り名を遂げた山本周五郎が振り返る青春時代。沢木耕太郎曰く「青春の救済」。サウダーヂ。