明らけく のちの仏の 御世までも 光りつたへよ 法(のり)のともしび –伝教大師最澄*1 バウッダ[佛教] (講談社学術文庫) 作者:中村 元,三枝 充悳 講談社 Amazon 釈尊の説いた教えから、はるばる日本やチベットにまで伝わった教えに至るまでの仏教全体の通史を、「お経」を軸にして概観する。 そう、この本ね、経典論、特にアーガマ/阿含経(このあと説明する)についての経典論のパートがやたら長いのよ。アーガマ/阿含経の成立史や構成については、僕のような馴染みのない人にはやや詳しすぎというくらい詳細である。それ以外の箇所は仏教の入門書としてちょうどいい内容と量だと思うんだけどな。 では、それは…