1.意訳凡夫というのは、私たちのような平凡な人のことをいうのですが、まことの智慧がない愚かさが、この身のすべてにみちみちて、欲も多く怒りや腹立ち、そねみ・ねたむ心が一時も止むことなく湧いてきて、息の絶えるそのときまでとどまることはなく、消えることも絶えることもないと、善導大師は水火二河のたとえにあらわされています。 2.語句妬(そね)む、嫉(ねた)む他人のすぐれた点にひけ目を感じたり、人に先を越されたりしてうらやみ憎む。自分よりまさっているのをうらみ憎む。広辞苑。 3.味わい私たちの心はすべてのことにおいて自己中心で、貪(むさぼ)りには限りがなく、怒りや怨(うら)み・憎しみは臨終に至るまで、瞬…