昨日は幻聴について触れてきました。私の経験ではやはり幻聴と言えば統合失調症の方に多い症状という印象が湧いてくるのですが、幻視については、同じ幻覚と言われる現象ながら、統合失調症のほうではなく他の疾患をイメージすることとなります。今回はこの幻視についてのお話をしたいと思います。 まず、統合失調において幻視という現象を示唆するような訴えを耳にする場合、以下のようなお話をされます。 「私の部屋のふすま越しにのぞき見する知らないおじさんを見たよ」 こんな感じの訴えが多いのです。なるほど知らないひとを診たのか…むむむ…見たのか?ってなりませんか?ふすま越しに見えるだろうか?お話を聞いていると、こんな感じ…