●歌は、「ももきね 美濃の国の高北の泳の宮に日向ひに行靡闕矣ありと聞きて我が行く道の奥十山美濃の山靡けと人は踏めどもかく寄れと人は突けども心なき山の 奥十山美濃の山」である。 可児市久々利 泳宮古蹟万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、可児市久々利 泳宮古蹟にある。 ●歌をみていこう。 ◆百岐年 三野之國之 高北之 八十一隣之宮尓 日向尓 行靡闕矣 有登聞而 吾通道之 奥十山 三野之山 靡得 人雖跡 如此依等 人雖衝 無意山之 奥礒山 三野之山 (作者未詳 巻十三 三二四二) ≪書き下し≫ももきね 美濃(みの)の国の 高北(たかきた)の 泳(くくり)の宮に 日向(ひむか)ひに 行靡闕矣 ありと聞きて…