腹を満たすことだけが役割ではない 仕事仲間であり、友人の山口覚さんが福津市津屋崎の古民家で始めた「やまちゃんうどん」。第一火曜日の昼は、山口さんが月に一度、うどん職人になる日。日時が限定されているため、昨秋の開業以来、なかなか行けなかったが、昨日ようやく、山口さんのうどんを食べることができた。 食べ終えて、「おいしい」を超えた何かがあると感じた。居心地の良さや場の温かさがその「何か」かもしれない。感じたままをひとくくりにすると「幸福感」だろうか。うどんを味わうだけではない。うどんで味わう「幸福感」なのだ。 山口さんのうどん作りは自己流だ。「毎回、味が不安定でごめんなさい」と言うが、どの客も、そ…