2 スポーツとは違う野口晴哉の「本来の体育」 師野口晴哉は1969年5月の活元指導の会で、近代的な体育(スポーツ)の問題点について、次のように述べています(『月刊全生』)。 本来の体育 今まで体操のほとんどは大勢の人が一緒に意識して同じようなことをやるというものでした。そういうことが体育というものだというように考えておりました。 しかし人間の体は使い方がみんな違うのだから疲れ方もみんな違う。発達もそれぞれの使い方によって偏っているのだから、本当の意味での体育としての体操ならば個人個人は違う体操をやらなくてはいけない。 …意識して動かし得るのは手とか足とかいうある限られたところで、人間の体の大部…