封切り二日目。 席数240の【SCREEN7】の入りは一割ほど。 『浅原ナオト』の原作は〔彼女が好きなものはホモであって僕ではない〕とのタイトル。 映画化にあたってそれを短く切ってしまったのにはどんな意図があるのだろうと、鑑賞前には勘ぐっていた。 とかく題名を付けるのには下手な日本の映画業界。邪な考えが無ければ良いなとの、淡い期待も若干合わせながら。 しかし、観終わって、ああ、なるほどと得心が行く。 この後に続くのは、勿論「ホモであって僕ではない」もありなのだが「僕であってホモではない」でも「ホモであって僕でもある」でも良いのだ。 要は、人と人としての結びつきが全体としてはメロウな、ただ時とし…