浅島誠氏の生物の「安定」と「不安定」 生命のダイミクスを探るを読んだ。本書にはゲノムに関する知見、細胞間のコミュニケーション、生命を維持するための恒常性、老化などについて書かれている。NHKブックスなので、一般向けの本だと思われるが、書かれている内容は結構専門的で、読んでいても字面を追うだけで、内容を深く理解できないところも多数あったが、興味深い内容だった。浅島氏の述べていることが、福岡先生の動的平衡と非常に似ているので、その点も興味深く読んだ。 エビゲノムによる遺伝子の活性化・抑制 エピゲノムと生命 - 隠居日録を読んだときには、エビゲノムが遺伝子の発現を抑制する部分しか読み取れなくなって、…