帰国した僕は、先生方にお土産を配り、のほほんと夏休みを過ごしていた。その頃の僕は、本屋に行って何か面白そうな本はないかと物色することを割と日常的に行っていた。 2学期も始まり数か月たった頃、例によって僕は行きつけの本屋に行って唖然とした。これは…。もしかして、あれか?彼女が書いた本か? 恐る恐る手に取って読んでみると、ベトナムでの著者と3人の男との出会いが書かれていた。3人目はどう考えても僕だ。1人目と2人目はさっと読んだところとても格好良く描かれていた。僕はどうなんだろう。 やはり…。そうだよな。かなり情けない男として描かれている。僕はチラ見しかできなかった。でも。でも、俺が本に載っているん…