世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)のジュリア・シンプソン社長兼最高経営責任者(CEO)は、マクロ経済や地政学的な不確実性が背景にあるにもかかわらず、旅行・観光セクターは依然として「世界経済の原動力」であると述べた。 WTTCの調査によると、2023年にはこのセクターは世界のGDPの9.1%を占め、9兆9000億ドル強となった。またこの年、旅行・観光業の労働力は 2,740万人増加し、この部門の雇用合計は世界中で 3 億 3,000 万人近くに昇った。 しかし、2大観光市場である米国と中国は、海外からの観光客支出において他国に後れを取っている。 WTTCの報告によると、2023年の米国への海外…