ここ5年くらいの福島第一原発の本を読んでいる人にとっては常識になっているでしょうが、知らない日本人が大半でしょうから、あえて時系列に沿って述べます。 どこの情報源なのか明確にしてほしいですが、アメリカのウォールストリートジャーナルが2011年3月19日に「東京電力が廃炉につながることを懸念したため原子炉への海水注入が1日近く遅れた」と報道しました。 さらにその後、当時の菅首相は自身の交友による情報から再臨界を恐れて、3月12日、海水注入すべき時に海水注入を躊躇していたことが分かります。その首相の反応から、早とちりした東京電力副社長格の武黒が吉田所長に海水注入を止めるように指示を出しました(官邸…