「幾山河 超えさり行ば 寂しさの 終なむ国ぞ 今日も旅ゆく」1907年若山牧水が、岡山から広島に向かう途中で作った詩です。 この詩を口にすると自分は、前方が開けた晩秋の峠道が目に浮かびます。 若山牧水は、自然と旅とお酒を愛した詩人で有名ですが、佐久地方にも度々訪れて有名な詩を残されています。「白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに のむべかりける」この有名な詩は、若山牧水が1922年佐久ホテルに逗留されているときに詠まれた詩であったことを最近知って驚きました。 佐久ホテルさんは、1428年 室町時代創業の長野県一の老舗旅館で「佐久鯉発祥の宿」としても有名です。年表を拝見すると、小林一茶…