さきの国会で画期的な法律が成立しました。脱炭素向けて2025年度以降、すべての新築の建物に断熱性能を高めるなど省エネ基準を満たすよう義務付けるものです。 日本の住宅やビルは「夏は暑くて、冬は寒すぎる」と言われています。このため冷暖房など建物で使うエネルギーは全体の3割に達しています。これは産業につづくもので、運輸より大きい割合です。この夏は猛暑で電力がひっ迫していますが、省エネの住宅やビルが増えれば無駄な電力を使わなくて済むわけです。 今回の法律では天井や壁などに入れる断熱材の厚さを広げるほか、窓部分も熱が逃げにくい素材を使うように義務付けます。専門家の中にはこの基準でも先進国に比べると遅れて…