ふづきです。 4月を迎えた青の濃さを深める空は、快さを感じさせる風になびかれた雲を引き連れて来る。これから何処へ向かうのだろうかと。気付くと、それは青と混ざり明るさを増し、より一層陽射しを際立てる。本当に必要な存在は、知らずともすぐ傍に居て、何となしにお互いを気に掛け、それとなく助け合っていたりするものなのだろうと。わかったようなフリをして自慢げに空を眺めている。そんな自分が、時に微笑ましくも思えたりする。 幾分乾いた風が頬を撫で、 レースのカーテンの隙間から見える雲が、 細く、けれど確かな存在感を現す。青さを増した空気と共に、 そこに温もりと微かな希望を乗せて。出来る限り視線を上へ、 力いっ…