ふづきです。 何気なくベランダへ出ると、 漆黒の空からサーサーと降り注ぐ雨粒。 いつの間にやら時間は通り過ぎ、 曇天の中にまるで星の煌めきのような 窓の灯りが点いては消える。この程度の明るさでは 蒸し暑さは役に立たず、むしろ涼しげに。この瞬間だけは、 ここがどこで、今がいつなのか、 知らなくても良い気がしている。一歩、後ろへ下がれば、 いつもの日常が開け、止まった針が動き出す。 さっきと今が同じ時間の中だったのか。 考えることすら忘れてしまう世の中で、その眼に見た輝きが何だったのか、 意味を見つけに思いに耽る。 はじめに 湯谷温泉郷 温泉スタンド 足湯 散策 鳳来薬師如来石像 馬背岩 浮石橋の…