ラウンドAが法律ゲーなのは分かった。じゃあ出題範囲はどこなのかを考えよう。債権総論や行政指導といったように年特有の事項も別途存在するが、毎年出るのは、国際私法(特に国際商取引法)、契約法、民事訴訟法である、 仲裁は例年、ネゴランド国とアービトリア国という架空の(変な名前の)国を舞台としている。「仲裁も交渉も、国際的なビジネスを題材とした」ということだ。異なる国の企業間で行われる商取引とそこでの紛争が題材になっている。 両国とも日本ではない国だから、ラウンドAで適用される法(準拠法)は日本民法ではない。国内法人同士であれば当然に日本法が規律するが、異国間の取引だと当然に適用される法が決まるわけで…