琵琶湖疏水は京都への通船、水力発電、飲料水の供給など多様な目的で計画された、明治期の画期的な土木工事。観音寺の取水口から京都蹴上までの延長11kmに及ぶ。工事は1885年(明治18)から1890年(同23)に及んだ。現在、取水口から三井寺観音堂下までの疏水両岸には桜並木が植えられており、春にはライトアップされ、夜桜が楽しめる。2007年国の近代化産業遺産の一つに登録され、令和2(2020)年6月には「京都と大津を繋ぐ希望の水路 琵琶湖疏水~舟に乗り、歩いて触れる明治のひととき」が日本遺産に認定されている。疏水船は現在4隻の船が就航(全長7,5メートル、定員旅客12名)している。運航ルートは大津…