柳楽優弥が凄すぎる。顔そのものは全く似ていないのに、その表情、佇まいが最初から最後までビードたけしその人だった。タップダンスも圧巻だった。 原作はビートたけしの自伝小説「浅草キッド」。浅草フランス座で、師匠の深見千三郎の元での下積み時代から、漫才ブームでブレークするまで、そして最後は不慮の火事で深見が亡くなるまでを描いている。原作で描かれた芸人師匠と弟子の関係性にほれ込んだ劇団ひとりが脚本・監督。実際に映画化できたのは、彼が映画化を思い立って7年後だったとのこと。 それにしても、深見千三郎とは、なんて魅力的な男なのだろう。たけしは、この師匠から叩き込まれた芸人としての矜持を自分は受け継いだと言…