「すいか」「野ブタ。をプロデュース」などの作品で知られる脚本家、木皿泉さんより『転がる姉弟』へのコメントを頂きました。 ぜひ本編とあわせて読んでみて下さい。 「あたりまえ」って何だろうと思う。最初からあるもんじゃないんだよね。コツコツつくってきたもんなんだね。気をつかったりつかわれたり、やさしくしたりされたり、あげたりもらったり、そんなのが繰り返されて、固く踏みしめられた土が道になってゆくように、人と人の間に「あたりまえ」はつくられてゆくんだよなぁ。 おずおずと、どかどかと、許したり許されたりしながら、みなとと光志郎はこの後どんな「あたりまえ」をつくってゆくんだろう。そして、その様子を、いつま…