京都はんなり暮し: 〈新装版〉 (徳間文庫 さ 31-8) 著者 : 澤田瞳子 徳間書店 (2015年9月4日発売) 京都はんなり暮し: 〈新装版〉 (徳間文庫 さ 31-8) 作者:澤田瞳子 徳間書店 Amazon f.2024/1/27p.2023/9/19 from amazon site 京都の和菓子と一口で言っても、お餅屋・お菓子屋の違い、ご存知ですか? 京都生まれ京都育ち、気鋭の歴史時代作家がこっそり教える京都の姿。『枕草子』『平家物語』などの著名な書や、『鈴鹿家記』『古今名物御前菓子秘伝抄』などの貴重な資料を繙き、過去から現代における京都の奥深さを教えます。誰もが知る名所や祭事の…
書名:若冲(じゃくちゅう) 著者:澤田瞳子(さわだ とうこ) 出版社:文春文庫 出版年:2017年 この本は、江戸時代後期の絵師、伊藤若冲の生涯を思い切ったフィクションで描かれたものです。史実では明らかにされていない部分、とくになぜ彼の絵が独創的なのかを、著者の想像力で説明されています。 若冲は、京都錦小路にある青物問屋の長男として生まれるも、家業が性に合いませんでした。40歳を機に家督を弟に譲り、絵師の仕事に専念します。85歳で死ぬまで絵を描き続けました。実家から仕送りがあり、また彼の絵が世に認められ、お金の面で困ることはありませんでした。史実では、彼は結婚していません。 しかし、この物語で…
★ 末國善己さんが、末國善己編 『君を恋ふらん 源氏物語アンソロジー』(角川文庫)の解説をお書きになりました。 ・末國善己編『君を恋ふらん』、角川書店、2023年10月25日発行、740円+税 ※角川書店のHPも、御覧ください。 www.kadokawa.co.jp
鴨川に沿って流れる高瀬川のほとりに葉室さんの仕事場はあったらしい 子供の頃、司馬遼太郎さんの「世に棲む日々」を読んで高杉晋作に憧れた。オヤジの歳となって、葉室麟さんの「春風伝」を読んで高杉晋作を再び思い出した。 新装版 世に棲む日日 1-4巻 セット 文藝春秋 Amazon 春風伝 (新潮文庫) 作者:葉室 麟 新潮社 Amazon 葉室麟さんは2017年にお亡くなりになられたが、週刊新潮での連載をまとめた「古都再見」という本が2017年に出版された。64歳となられた2015年に「幕が下りる前に見ておきたい」と京都に仕事場を移した葉室さんが、京都に実際に住み、京都のあちこちを訪れて感じたことを…
20220908(了) 若 冲 /澤田 瞳子 鳴鶴 芭蕉の夢 栗ふたつ つくも神 雨月 まだら蓮 鳥獣楽土 目隠れ 解説 上田秀人 2017年/時代小説/文春文庫/単行本 2015年 文藝春秋/中古 <★★★★> <ネット通販の惹句>から: 緻密な構図や大胆な題材、新たな手法で京画壇を 席巻した天才・伊藤若冲は、なぜ奇妙な絵を生涯描き続けたのか――。 そし て、彼の精巧な贋作を作り続けた男とはいったい!? (略) 商売にはまったく身が入らず、絵を描くことに打ち込む源左衛門(若き日の若 冲)。一方、義弟・弁蔵は姉をいびり殺した枡源の人々と、そもそも胸の裡を はっきりさせない若冲に憎しみを隠さない…
澤田瞳子さんお「星落ちて、なお」を読みました。 主人公は、江戸時代から、明治時代にかけて活躍したもともと、狩野派の絵師、 河鍋暁斎(画鬼と呼ばれた)の娘、とよ。 とよは、5歳のとき父から父の絵を手本として渡され、絵師として育てられる。 物語は、父、河鍋暁斎の葬儀から始まる。 時代は、明治になって、日本画に対する価値観が、大きく変わる中で、とよが、どのように、生きたかが書かれている。 利己主義なようで、父暁斎をこえようとあがく兄暁雲。 才能は兄を超えられないと思いつつ、父の跡を、懸命に生きるとよ(暁翠)が、感動的である。 時代は、明治から、関東大震災の時まで、移ってゆく。 わき役としてとよを最初…
★ 末國善己さんが、末國善己編『夫婦商売』(時代小説アンソロジー、角川文庫)の「解説」をお書きになりました。 ・『夫婦商売』、角川書店、2022年3月25日発行、本体640円+税 夫婦商売 時代小説アンソロジー (角川文庫) 作者:青山 文平,宇江佐 真理,澤田 瞳子,諸田 玲子,山本 一力,山本 兼一 KADOKAWA Amazon ・角川書店のHPも、ご覧ください。 www.kadokawa.co.jp
奇想の浮世絵師、河鍋暁斎の娘とよの生涯を描いた時代小説。直木賞受賞作。 幼い頃から父に手ほどきを受けていたとよはそれなりの画才を発揮しているが、自分では父や異母兄に到底及ばないという劣等感を持ち続けている。 父の死後、不仲の兄と競うように画家人生を送るとよ。江戸から明治になると、西洋画の技法を取り入れた日本画がもてはやされるようになり、暁斎やその子供らの絵は時代遅れとなっていくが、とよは時代に抗うように狩野派を名乗り続ける。 父や兄を越えられない葛藤を抱えてなお描き続けるとよは、画鬼と呼ばれた父の執念を受け継いでいるのかもしれない。家族への愛憎が丹念に描かれているが、最後にちょっとした救いがあ…
これです。久々の歴史小説。 「星落ちて、なお」澤田瞳子著 直木賞受賞作です。 NH〇がいつかドラマ化しそうです。登場人物多いけども。 以前「NH〇がドラマにしそう」と紹介した「ライオンのおやつ」が本当にNH〇でドラマ化したので調子にのってそういうことはどんどん言っていこうと思った次第です。調子に乗っています。うふふ。 星落ちて、なお [ 澤田 瞳子 ]価格: 1925 円楽天で詳細を見る 不世出の絵師、河鍋暁斎を父に持つ娘、河鍋とよの一代記。 主人公が地味。すごい地味。周囲に独特な人が多すぎてさらに地味。そして当の主人公も自分のことを地味な凡人だと、そう思っている。多分読者の中にもそう思って読…
今朝は多摩川17kmラン + 懸垂。 不整地けっこう乾いていたので、不整地50%ぐらい。 明日は不整地メインしよう。 怪我防止。 昨夜は、ぶりともう一つの魚を半額で購入。 豪華な2本立て。 ブリ、魚、ネギ、白菜、卵、柚子、アスパラガス。 今朝の体重は54.1kg。 やっとここまで落ちてきた。 今年最低。 1月は54kg台いけば良いかな。 ロングランが入って、実家に帰ってばかりいるとなかなかコントロールができない。 <読書> 輝山 by 澤田瞳子 年末年始で読みました。 昨年、岩見銀山に旅行したのを知った母が紹介してくれた。 その地を訪れていたので、イメージが湧き楽しみ倍増した。 40歳までも生…
初めて文学賞予想が当たった 読書コラム 2024年4月10日に発表された、読書の祭典2024年本屋大賞。 今年は宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』が大賞を受賞されましたので、本屋大賞予想が当たりました!と発表させていただきますね。 初めて文学賞予想が当たった 2024年本屋大賞予想が当たる 花水由宇(hanami yu)の予想 2024年本屋大賞一覧 過去の文学賞予想(1/14回予想が的中) 本屋大賞(1/4回的中) 直木賞(0/7回的中) 芥川賞(0/1回的中) 吉川英治文学新人賞(0/1回的中) これからの文学賞予想は? 本屋大賞予想の方法 直木賞予想の方法 文学賞予想関連ページ 2…
今更ながら、昨年読んだ本をまとめました よろしければ 漫画 『靴の向くまま(1)-(2)』 みやびあきの 講談社 『税金で買った本(1)』 原作 ずいの 漫画 系山冏 講談社 『月刊少女野崎くん(15)特装版』 椿いづみ スクエア・エニックス 『ばらかもん(1)-(3)』 ヨシノサツキ スクエア・エニックス 『ハクメイとミコチ(8)』 樫木祐人 KADOKAWA 『メンタル強め美女白川さん(1)』 獅子 KADOKAWA 『気になっている人が男じゃなかった(1)』 新井すみこ KADOKAWA 『きょうの猫村さん(1)-(3)』 ほしよりこ マガジンハウス 『喰う寝るふたり 住むふたり 続(4…
毎週日曜日は、この一週間(4/8~4/14)に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 4/21 号 2 冊第二次マンガ革命史 劇画と青年コミックの誕生 中川右介 双葉社 2,420 ②作家とけもの 野村麻里 平凡社 2,200 ◆女性自身「今週のあなたを開く本」: 4/23 号 4 冊あいにくあんたのためじゃない 柚木麻子 新潮社 1,760 ④翻訳でき…
オーディオブックでおすすめの1冊を教えてください。 読書初心者 ゴリ部長了解。人気かつおすすめな本20冊を厳選してご紹介します。2024年時点でオーディオブックを知らない人は危機感持った方がいい。 本記事のライターである僕、ゴリ部長は、典型的な3日坊主男子です。本を買ってもほぼ読まないし、読んだとしても頭に残らない。そんなズボラな僕でも、オーディオブックだけは800時間以上楽しく継続できていて、これまでとは違う効果を感じています。 (ぶっちゃけ、読むより聴く方が記憶に残ります。ボソッ) 今回は僕が楽しく聴けた本だけをギュッと20冊にまとめたので、是非1冊ポチってみてください。 【本記事の内容】…
澤田瞳子の火定(かじょう)という本を読んでいる。私、いくら歴史好きと雖も古代から平安期までのものは殆ど読まない。理由は簡単だ、まず、漢字が難しいく読めない。名前、地名など現在では使われない用語などが殆どで、いちいちルビを振ってないと読めない、確かに初回は振ってあるがその後は忘れて何だったか思い出せない。登場人物が多いと混乱してくる。そして一番の悩みが職責や職名、官位など例えば、「正三位参議中務卿中衛兼大将・藤原房前卿が家令、猪名部諸男」は何と読むのか。(しょうさんみ、さんぎなかつかさきょうけん、ちゅうえのたいしょう、ふじわらさきふさきょう、いなべのもろお)」と、こんなのが頻繁に出てくるようでは…
今週も、気温が上がったり下がったりでした。そして、猛吹雪の中の移動だったのですが、この先の天気予報を睨んで、ロングのダウンコートや暖かい帽子は拠点2に置いてきました。南下してきた時の暖かさにやっぱりそれで正解!と思ったことでした。 3月も残すところあと1週間になりました。花粉症が酷く、椿が満開で、桜の蕾も膨らんできていますね。 オフィス・拠点 拠点2から拠点1に水曜日に移動しました。ので、拠点1が4日、拠点2が2日、移動日1日です。オフィスに1日。 今週の良かったこと 5回目のワクチン接種を完了しました 久しぶりに法務全員集合で楽しかったし、次へのヒントも色々 自分たちの老後資金について話し合…
毎週日曜日は、この一週間( 3/11~3/17)に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 3/24 号 2 冊タイ飯、沼。 髙田胤臣 晶文社 3,520 ③パリの「敵性」日本人たち 脱出か抑留か 1940-1946 藤森晶子 岩波書店 2,420 ② ◆女性自身「今週の本」: 3/26 号 4 冊K+ICO 上田岳弘 文藝春秋 1,760 ②暇と退屈の倫…
金曜日、春物のコートを確保。でもまだ寒いし、もう延長できないけど今借りている冬のコート延長したいくらいなのに、どうしようかなと悩み、去年の天気を確認。同じような天気なら、来月には着られるかもしれないけど、まだこれから出てくるかもしれないし、とやめる。が、しばらくしてやっぱり借りたいと思い、確認したらまだ在庫あり。借りられた。いつも春先は着るものないと悩むので、備えておこうと思った。毎年去年何着ていたか思い出せないんだよね。で、毎年この時期にちょうどいい羽織がほしいと思うんだけど、ほしいと思う時期にはもう夏もの主流で売っていなくて、あるものでごまかしているうちに乗り切れてしまって、同じことを繰り…
毎週日曜日は、この一週間(2/26~3/3)に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者.編者 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上のもの) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 3/10 号 2 冊ビル・エヴァンス 孤高のジャズ・ピアニスト 河出書房新社編 河出書房新社 2,420なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた 養老孟司 中央公論新社 1,540 ③ ◆女性自身「今週の本」: 3/12 号 4 冊風に立つ 柚木裕子 中央公論新社 …
ご無沙汰しております「神作家・紫式部のありえない日々」4巻が無事発売となりました〜!表紙なんですが、担当さんから「大河をきっかけに手に取ってくれる方がいると思うので、式部を美人に描いてください!!」と言われ、なんか、そんな感じに見えるように頑張りました。うっすらチークとリップを入れました。いや、ちょっとチーク濃すぎたかも。 神作家・紫式部のありえない日々 4巻 (ZERO-SUMコミックス) 作者:D・キッサン 一迅社 Amazon 私はシスターフッドというか、女性の連帯が好きなので、今回はやっぱり、式部が姉のように慕っていた女性の話が描けたのが嬉しかったです。私も同人やってた頃のことを思い出…
河原町通六角を一筋入ったところにある宝蔵寺 伊藤若冲の墓は、宇治の石峰寺(せきほうじ)にある。 若冲が晩年を過ごした石峰寺 - よそもんが京都で暮らす 一方、宝蔵寺は若冲が生まれた伊藤家の菩薩寺である。伊藤家はこの寺の近くの高倉錦小路で青物問屋「桝屋」を営んでいた。「若冲は、寛延4年(1751)9月29日に父母の墓石、明和2年(1765)11月11日に末弟・宗寂の墓石を宝蔵寺に建立した」と寺のHPにある。 宝蔵寺は弘法大師空海の創立と伝えられるが、秀吉の寺町整理によって、1591年に現在地の裏寺町通に移転した。河原町通と新京極アーケードの間にあるこの辺りは、現在では繁華街の真ん中だ。1864年…