原題:불새(プルセ)(ハングル表記)
韓国 MBC で2004年に放映されたドラマ。日本でも KNTV で放映された。
NINAGAWA 火の鳥(にながわ ひのとり)
2000年11月3日〜5日
手塚治虫 著の漫画「火の鳥」より
漫画 コミック
関連語:リスト::漫画作品タイトル
作者:手塚治虫
様々な雑誌を転々として書かれ、手塚治虫のライフワークとされている連作マンガ。
飲むと不老不死になるという火の鳥の生き血をめぐり、いろいろな時代で様々な人々の思惑が交錯する物語。
劇中設定時代は、古くは古事記以前から始まり、室町・戦国・宇宙開拓時代や人類滅亡後など多岐にわたる。これらは一見何のつながりも無いようだが、同一登場人物等が何人かおり、物語が古事記から宇宙開拓・滅亡へとつながり、そして再び人類の再誕生へとつながっている事がわかる。
手塚自身は、「神話時代→超未来→古代→未来→中世」という様に、時代を交互に描き、最後は「現代」もしくは「鉄腕アトムの時代」にして、終わる構想であったが、途中でその構想に破綻をきたしている。
初出:『COM』(1967年1月号〜1967年11月号)
3世紀の日本。ヤマタイ国とクマソ国の争いに翻弄されるヒナクとナギの姉弟、ヒナクと結ばれるヤマタイの間者グズリ、防人の猿田彦たちの数奇な運命を描く。
初出:『COM』(1967年12月号〜1968年9月号)
西暦3404年。人間たちは地下都市メガロポリスで暮らす中、戦争が勃発し、あらゆる生物が死に絶える。
初出:『COM』(1968年9月号〜1969年2月号)
古墳時代の日本。対立する国家の禁断の恋。
初出:『COM』(1969年3月号〜1969年7月号)
西暦2577年。宇宙船で事故が発生する。
初出:『COM』(1969年8月号〜1970年9月号)
奈良時代。茜丸と我王の2人の仏師の宿命の戦い。
初出:『COM』(1970年10月号〜1971年9月号)
西暦2482年。生命と機械の差異に迫る。
初出:『COM』(1971年10月号)
10世紀、三保の松原。天の羽衣の伝説を舞台風に描く。
初出:『マンガ少年』(1976年9月号〜1978年3月号)
エデン17という小さな星で子孫の繁栄のために健気に生きる地球人ロミ。老いた彼女は地球への望郷の想いを募らせる。
初出:『マンガ少年』(1978年4月号〜1980年7月号)
平安末期。源平合戦に巻き込まれれた者たちの物語。
初出:『マンガ少年』(1980年8月号〜1980年12月号)
西暦2155年。視聴率を上げようと焦るTVプロデューサー青居は、クローン人間による殺人番組を考案する。
初出:『マンガ少年』(1981年1月号〜1981年4月号)
戦国の世。残虐非情の父を恨み、その復讐のため尼を殺した左近介に恐ろしい因果応報が巡ってくる。
初出:『野性時代』(1986年1月号〜1988年2月号)
千年の時代を隔てた2人の主人公により、2つの物語が並行して進行していく。白村江の戦いで新羅に敗れ、狼の顔を被せられた主人公、百済国王一族の少年ハリマは飛鳥時代の日本に漂着して犬上宿禰(いぬがみのすくね)と名乗り、やがて壬申の乱に巻き込まれてゆく。一方、21世紀の日本は光一族に支配されており、地下世界(シャドウ)に住むもう1人の主人公、坂東スグルは工作員として生きていた。
初出 : 『月刊ニュータイプ5月号付録「手塚治虫MEMORIAL BOOK」』(角川書店/1989年刊行)、その他にも証言複数有り。
日中戦争時の上海を舞台に、関東軍の戦意高揚のため、中国大陸に伝説の仙鳥の探索を計画する。
実写映画化
『火の鳥』
監督:市川崑
アニメ映画化
『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』
1980年公開
『火の鳥・鳳凰編』
1986年公開
アニメ化
2004年NHK-BSハイビジョン(総合テレビ)
TVゲーム
火の鳥 鳳凰編 我王の冒険(ファミリーコンピュータ、コナミ、1987年)
火の鳥 鳳凰編(MSX2、コナミ、1987年)
そのほかにもラジオドラマ化、舞台化多数。
この作品を好きな芸能人も多く、ゲームセンターCXでよゐこの有野が「光浦(光浦靖子)から全巻借りたがまだ返してない」と言っている。
ローリー寺西はこの作品に登場するロビタというロボットに感銘を受け、同名の『ロビタ』という曲をすかんちで発表している。
手塚治虫が多くの人々に愛されるのには、ポップな作品を作り続けた一方、ブラックジャックや火の鳥のように、メッセージ製の強い作品を描いたからとも言えるだろう。